ベルリン・フィル八重奏団『シューベルト:八重奏曲』
2017年11月15日発売 BPOC-0001 ¥3,000(税抜)
【初回仕様限定盤】のみ特典
全メンバー及びプロデューサー「クリストフ・フランケ」インタビュー全収録ブックレット付
- 【収録曲】
- シューベルト:八重奏曲
- 【演奏】
- ベルリン・フィル八重奏団 Philharmonic Octet Berlin
樫本大進 Daishin Kashimoto (第1ヴァイオリン, 1st Violin)
ロマーノ・トマシーニ Romano Tommasini (第2ヴァイオリン, 2nd Violin)
アミハイ・グロス Amihai Grosz (ヴィオラ, Viola)
クリストフ・イゲルブリンク Christoph Igelbrink (チェロ, Cello)
エスコ・ライネ Esko Laine (コントラバス, Contrabass)
ヴェンツェル・フックス Wenzel Fuchs (クラリネット, Clarinet)
シュテファン・ドール Stefan Dohr (ホルン, Horn)
モル・ビロン Mor Biron (ファゴット, Fagott)
- 【録音】
- 2017年1月23日、30日&31日 東京オペラシティ・コンサートホール
- 【レコーディング・プロデューサー】
- クリストフ・フランケ(Christoph Franke)
- 【制作・発売】
- 株式会社ウィステリアプロジェクト
- 【販売】
- 株式会社ソニー・ミュージックマーケティング
シューベルトの八重奏曲には、音楽が持つべきすべてのものが詰まっていると思うのです。 室内楽であるということは、少ないメンバーがそれぞれあらゆる事に対応できて、お互いと呼応しあい、音楽をつくりますが、サウンド自体はリッチで、フォルテッシモなどでは、完全なオーケストラのような大きな音が鳴り響きますし、同時にピアニッシモはこの上もなくソフトで、本当にダイナミック・レンジが広いのです。音楽的には、第2楽章では、シューベルトらしい歌曲のようですし、曲の冒頭では、とてもドラマティックで、最終楽章は、オペラのように劇的で、恐ろしい感じすらします。最後には美しいメロディや芸術性が高まってきます。素敵なメロディもたくさん出てきます。大進さんが軽々と弾いているように見えるヴァイオリンの高音部の演奏は、本当はとんでもなく難しいものですし、そういった妙技を味わうこともできます。各メンバーにソロ・パートがあり、素晴らしいクラリネットやチェロやコントラバスにも見せ場がありますので、各楽器の良さを味わうこともできます。そして、この曲は、心に直接迫ってくる、素晴らしい音楽だと思っています!大進さん、アミハイさんも言っていたように、この曲には、悲しみと喜びの両方がつまっています。 私にとって、このアンサンブルと仕事をするのは、まさに夢のような出来事でした。 シューベルトの八重奏曲という曲には、室内楽を完璧に演奏できる技術と、一方では、交響楽的な濃密なサウンドを作れることが必要で、このメンバーのように、全員が同等にその世界では最高峰のレベルにいる演奏家である人たちが一緒に演奏し、音楽の一つ一つのパッセージを練り上げていき、常に最高の結果を求めていく様は、本当にこれ以上にない夢のような経験でした。あえて、メンバー個人の名前をあげる必要はないぐらい、全員が素晴らしいプレイヤーであり、チームでした。